ミュゼットの整備と改修 [機体製作(その他)]
整備と改修を行いました。
約1年半、工作室で文字通り埃を被っていた機体ですので、清掃をしながら
各部の点検を行い、最後にビス類の増し締めを行っておきます。
その後、自分の飛行目的(パターンフライトの基礎練習)に合わせて以下の
改修を実施しました。
(1)フルエルロンから翼端エルロンへ変更
(2)エルロンサーボの変更
(3)ラダーサーボホーンの変更
(4)おまけ作業
フルエルロンから翼端エルロンへ変更
私がMusetteを購入した頃は、フルエルロンが標準仕様となっており、
パターンフライトのみを行うには舵がシャープ過ぎる傾向にありました。
現行の機体は、フラップ部分が分割されており、用途に応じてエルロンの
形態を選択できるようになっていますので、私の機体もそれに倣って
エルロンの改修を行う事にしました。
EプレイリーL 初飛行 [機体製作(その他)]
昨日(5/21)、完成したムサシノ EプレイリーLの初飛行を行いました。
飛行前の測定
飛行場に向かう前に、自宅でフルパワー時の電流、電圧、回転数の測定を
行いました。
電流:26.94A 電圧:11.13V 回転数:10200 RPM
ほぼ、OSの公表データに近い値となっており、アンプの許容電流値(40A)
にも余裕があるため、このままフライトを行う事にしました。
飛行場にて
午後3時半頃に飛行場に到着した際は、東の風が5~6m/s 位ありまし
たが、順風のため、フライト準備を行います。
バッテリーを接続して、各舵の動作を確認後、離陸します。
強風のため、ゆっくりエンコンを上げると方向が定まらないため、一気に
パワーを入れると殆ど滑走せずに浮き上がりました。 しかし、風に押されて
殆ど前進しません。ホバリングに近い状態で徐々に離陸方向に伸ばしながら、
高度を取ります。
上昇中の機体は安定していて、エルロンはノートリムで大丈夫でした。
風上側に、ある程度距離を取ったところで旋回させます。 横方向の操縦性は
良好で素直にスティックについてきます。上反角2度の効果が出ているようです。
風下側へのパスはあっという間に通過してしまいますので、早めに旋回させ
遠くへ行かないようにします。 風上側へのパスで、エレベータートリムを合わせ
ますが、強風のため、パワーを絞るとホバリング、パワーを入れると翼型のため
か、どんどん上昇していってしまうため、かなりダウントリム(7コマ)を必要としま
した。
その後、何回か上空をパスさせた後、早めに着陸に入りますが、安定した進入
です。 最後に地表近くで風に煽られ姿勢が乱れましたが、無事にランディング
しました。
着陸後に主翼を外し、モーター及び、アンプの発熱をチェックしましたが、少し暖
かい程度で、現在の気候であれば、クーリングも問題ないようです。
バッテリーは、4分間の飛行で70%の残量でしたので、もう少し容量が小さく
ても(現在1800mAh)良いかも知れません。
2フライト目は更に風が強くなりましたが、ループなどの簡単な曲技を行ってみま
した。 この風ですので、エレベーターアップにするとどんどん上がっていき、パワー
はそれほど必要とせずにループが描けます。 エレベーターの効きも自然で、
ループの抜けも綺麗に決まりました。 また、改造を行った主翼の接合部の強度も
問題ないようです。
初飛行を終えて
昨日2フライト、本日クラブの飛行会で1フライトしましたが、実に飛ばしていて楽しい
機体でした。
EプレイリーLは、練習機という位置づけではありますが、外見のイメージとは違い、
しっかりと空気に張り付いた飛びで、舵を打たなければ自分で安定して飛行し、
舵を打ったら、打っただけ素直に反応するベテランでも楽しめる素晴らしい機体だと
思います。
エンジン仕様のプレイリーL(上反角4度)も所有していますが、こちらはふわふわと
した、いかにも練習機という飛びであるのに対して、同じプレイリーでも、パワーソース、
胴体形状、主翼上反角、重量の違いで、全く違う感覚の機体となる事に驚いています。
メーカーの方では、色々と事情があって生産を中止したのだとは思いますが、僅かな
変更で、ブラシレス仕様として飛行が可能であるだけに、少し残念な気がしています。
EプレイリーLの製作(14) [機体製作(その他)]
ムサシノ EプレイリーLのリンケージ作業を続けます。
エレベーター/ラダーリンケージの下準備
今回はバルサキットで原寸図面が利用できるため、リンケージ部品の
取付け位置及び、コントロールケーブルの経路は、あらかじめ図面上で
検討を行い決めておきます。
上記で決定したコントロールケーブルの経路を参考に胴体のケーブル
出口穴を開けます。
作業には3mmのピアノ線の先端を錐状に加工した自作工具を使用して
います。 出来るだけケーブルの経路に沿うよう斜めに開口します。
穴開け完了後、約25mmにカットしたノイズレスパイプを開口部に接着
します。 表面をサンドペーパーで荒らし、瞬間接着剤で固定します。
水平/垂直尾翼の取付け
まず、水平尾翼取付け面にバルサ片を接着し、水平尾翼の接着面積を
増やすと同時に、アライメント用スクリューの受け台とします。
水平尾翼の中心線上に2.2mmの穴を開けます。この穴は水平/垂直尾翼
取付け時のガイドとなるため、正確にセンターを狙ってボール盤で垂直に開
けます。
水平尾翼を、胴体に対して直角になるよう配置します。今回も簡易治具の
お世話になります。
水平尾翼の位置が決まったら、先ほど開けた穴に2.1mmのスクリューを
ねじ込み水平尾翼を仮固定します。
そのまま機体をそっと裏返して、水平尾翼の根元に取付位置をマークした
後、水平尾翼を取り外して、取付け面のフィルムをカットします。
次に、胴体の水平尾翼取付け面にエポキシ系接着剤を塗布して水平尾翼
を載せ、当て板を挟んで再度スクリューで固定します。
水平尾翼のアライメントマークのズレ、主翼との平行度を確認してOKなら
ば、はみ出した接着剤をアルコールで綺麗に拭き取り、接着剤の硬化を
待ちます。
垂直尾翼を取付ける前に、エレベーター/ラダーホーンの取付け穴を開け、
低粘度瞬間接着剤を浸透させて取付け部を強化しておきます。
垂直尾翼に位置決めピン用の2.2mmの穴を開けます。この穴に爪楊枝
を短くカットしたピンを差し込みガイドとします。
垂直尾翼の付根に補強用の三角材を接着します。三角材の幅でフィルム
を切り取り、垂直尾翼が垂直に立つように位置を合わせて接着します。
垂直尾翼をガイドピンを利用して仮付けし、アライメントを確認後、取付け
部のフィルムをカットします。
垂直尾翼をエポキシ系接着剤で接着します。接着剤が硬化する前に、
再度、機軸に対してまっすぐであり、水平尾翼に対して直角である事を
確認しておきます。
エレベーター/ラダーのリンケージ
エレベーター/ラダーホーンを取付けます。 ラダーホーンは、一番外側の
穴は使用しないため、切り取って整形しておきます。
ホーン固定ナットに緩み止めとして、瞬間接着剤を塗布しておきます。
飛行中、これが緩むと墜落は免れないため、確実に実施します。
コントロールケーブルとして付属の水糸を胴体内に通します。その際、細い
ピアノ線(0.8mm以下)に水糸の端を瞬間接着剤で接着し、ガイドとして
用いると楽に通すことができます。
水糸を スリーブ→ホーン→スリーブ の順で通し、スリーブをかしめて端末
を処理します。
今回は、スリーブとして細い銅パイプを5mmにカットした物を用い、電装用
の圧着工具を使用してかしめてあります。
サーボ側も同様に端末処理を行います。こちらは、舵面の中立を出しなが
ら、ケーブルにテンションを掛ける必要があるため、最初は緩めにかしめて
微調整を行い、調整が取れた段階でしっかりとかしめます。
尚、水糸は伸びが発生するため、初期の状態ではかなり強くテンションを
掛けています。
その他の作業
受信機取付け部に補強用の1mmベニヤを接着し、ベルクロテープで
受信機を固定します。
その後、アンテナ線固定用のノイズレスパイプを取付け、アンテナ線を
通します。
主脚と固定材をエポキシ系接着剤で接着します。 接着剤が硬化後、車輪
を取付けます。 車輪は、46mmの軽量タイプを使用しています。
プロペラのバリ取り、バランス調整を行った後、スピンナーと共に取付けます。
プロペラはAPC 9X6E、スピンナーはOK模型の38mmを使用。
完成
気になる重心位置は、バッテリーを最前方に搭載した状態で、ぴったり
指定位置(前縁から60mm)となりました。 多少のバランスウェイトの
搭載を覚悟していただけに、うれしい誤算でした。 この機体の設計時点
よりも、バッテリーや搭載機器の小型・軽量化が進んだ事が影響している
のかもしれません。
また、機体の全備重量は、740gでした。 手持ちのエンジン仕様機が
燃料無しで900g位ありましたので、かなり軽量に仕上がった事になります。
EプレイリーLの製作(13) [機体製作(その他)]
しばらく中断していた ムサシノ EプレイリーLの製作ですが、今週末に
開催されるクラブの飛行会に参加するため、作業を再開しました。
とりあえず、1号機についてリンケージ作業を行っていきますが、軽量な
ブラシレスモーターを搭載した事による重心のズレを、いかに合わせて
いくかがポイントになると考えています。
・ムサシノCモーター: 179g
・OS OMA-3810-1050 モーター: 102g
その差は 77g もあり、バランス・ウェイト量を最小にするため、以下の
方針に基づいて作業を行います。
①重量物(特にバッテリー)は重心位置よりも前に搭載できるよう、
部品の選択、搭載方法の検討を行う。
②エレベーター/ラダーサーボは可能な限り前方に搭載する。
③後方が重くならないよう、不必要な改造は避ける。 (リンケージも
水糸は好みではありませんが、軽量化のため標準仕様で行います)
それでは、リンケージ作業を行っていきます。
エルロンのリンケージ
使用サーボの合わせて、フィルム、プランク材を切り取り、サーボベッドと
なるバルサ材を接着します。
エルロンサーボを取付けます。今回サーボは、「E-MAX ES09MD」を
使用しています。
サーボホーンを取付け、ロッドアジャスター(テトラ S型を使用)でエルロン
ホーンと連結します。 左右のエルロンで差動が出ないようサーボホーン
とロッドは直角になるように取付けます。
サーボホーンは10mm、エルロンホーンは19mmで使用しています
胴体の追加加工
バッテリー室の加工
バッテリーの搭載方法を変更するため、バッテリー室の配線出口を
スクラップバルサで塞ぎます。
バッテリー固定用ベルクロテープと配線用の穴をバッテリー室の天板に
加工します。 その際、バッテリーを出来るだけ前方に搭載出来るように
位置決めします。
バッテリー室天板の上面に3mmバルサを貼り、補強しておきます。
バッテリーを取付けてみます。 バッテリーは3S1800mAhを使用し、
これを最前方に搭載すると、若干重心位置よりも前に位置します。
モーター/アンプの搭載
アンプのマウントを1mmベニヤとスクラップバルサで作成し胴体側板に接着します。
アンプの設定及び、モーターの回転方向の確認を行います。
今回アンプはOS製 OCA-240(40A)を使用しています。
アンプの設定では「スタートパワー」のみ「SOFT」から「HARD」に変更し、他はデフォルト
のまま使用しています
モーター/アンプ間の配線が回転中にモーターのアウターと干渉するのを
防止するため、配線をタイラップで結束しておきます。
モーターマウントの取付け穴に低粘度瞬間接着剤を浸透させて補強して
おきます。
モーターを搭載します。 奥まった場所にモーターを誘導するため、長い
M3ネジ付きのロッド(ヘリ用スタビライザーバー)を使用しています。
モーターを M3 X 8 キャップスクリュー4本で固定します。
モーターの配線は機首下面の開口部から一旦外に逃がして、配線に
ストレスが掛からないようにします。
アンプのバッテリー側コネクターを、バッテリー室側に導いておきます。
若干配線が短いようですが、使用してみて不都合があるようなら配線の
延長を行う予定です。
エレベーター/ラダーサーボの搭載
付属のサーボマウントを使用サーボに合わせて組立て、サーボを取付け
ます。
エレベーターは E-MAX ES09MD、ラダーは E-MAX ES09MA を使用しています
エレベーター/ラダーサーボマウントを胴体内に接着します。後部を軽く
するため出来る限り前方に搭載します。
今回はここまでとします。
フライベビー50の製作(10) [機体製作(その他)]
テトラ「フライベビー50」の製作もいよいよ大詰めとなりました。
最終回の今回は、最終組立て及び・シリコン処理をご紹介します。
最終組立て
各動翼及び固定部分のヒンジ溝をV字型に加工します。 また、ヒンジ溝の
センターには接着剤をより浸透し易くするため、ドリルで穴開けを行います。
水平尾翼の取付けは、主翼のアライメント時と同様に、簡易治具を利用
して行います。
胴体との直角度を出したら、付根にマーキングを行い一旦胴体から取り
外します。
水平安定板を胴体に差し込みマーキングの位置に合わせます。
その後、後方より見て主翼との位置関係を確認します。
OKであれば、水平安定板を少しずらしてエポキシ系接着剤を塗布し、
再度マーキング位置を合わせます。その際、はみ出した接着剤は
アルコールで拭き取っておきます。
接着剤が硬化する前に、主翼との平行度及び、マーキング位置の
ズレを確認し、問題が無ければそのまま接着剤の硬化を待ちます。
胴体のスロットは少し広めに開いているため、水平安定板との隙間に
エポキシ系接着剤を充填します。 接着剤を塗布したらドライヤーで
温めて、隙間に十分接着剤を浸透させます。
エポキシ系接着剤の充填が完了したら、余分な接着剤をアルコールで
綺麗に拭き取ります。
垂直安定板を取付けます。 その際、水平安定板と直角である事及び、
ラダーのヒンジラインに段差が無い事を確認します。
コックピットの計器板ステッカーを貼り付け、タートルバックを接着します。
ウインドシールドを付属のタッピング・スクリューと接着剤を併用して取付
けます。 窓枠は、胴体と同色のオラトリムをカットして貼り付けました。
簡素なコックピットですが、ウィンドシールドが付くと何となく雰囲気が
出てきました。
付属のデカールをカットして貼り付けます。
貼り付け面に少量の洗剤を入れた水をスプレーし、デカールを乗せて
位置決めしたら、素早く中心から外側に向かって水分を押し出しながら
貼っていきます。
その際、翼表面の凹凸にうまく馴染ませる必要がありますが、デカールが
やや厚めの材質である事も手伝って、高低差の大きい部分ではエッジ部分
に波打ちが発生し易く注意が必要です。(図面位置よりも、3cm位内側に
貼った方が楽かもしれません)
本機でも、画像では分かりづらいのですが、翼端側で少し浪打ちが発生
しています。
エンジンマウント部に耐燃料処理としてクリヤーウレタンを塗布します。
その他、木部が露出している部分や、排気ガスの影響を受ける部分に
クリヤーウレタンを塗布します。
主翼取付け部のシリコン処理
主翼の胴体合わせ面をポリエチレンラップで養生します。ラップは皺なく
ピンと貼った方が仕上がりが綺麗になります。
胴体側の合わせ面に、シリコン・シーラントを塗布します。シリコンは多めに
載せた方が後の処理が楽になります。
静かに主翼を載せ、ウイング・ボルトをゆっくりと締めていきます。
ウイング・ボルトは締めすぎに注意します。(予め、所望の取付け角となる
位置をマークしておきそれ以上は締めないようにする)
はみ出したシリコンを、新品の刃を付けたカッターで切り取ります。
その際、切り始めたら途中で刃を止めず、一定の速度で切り取ると
カット面が綺麗に仕上がります。
シリコンのべたつきを防止するため、主翼との接触面にタルクを塗布して
おきます。
作業完了
製作中は、なかなかイメージ出来ないのですが、完成して組んでみると
結構スケール感もあり、カッコいい機体だと思います。これからの季節は
水上機仕様としてみるのもいいかも知れません。