フライベビー50の製作(10) [機体製作(その他)]
テトラ「フライベビー50」の製作もいよいよ大詰めとなりました。
最終回の今回は、最終組立て及び・シリコン処理をご紹介します。
最終組立て
各動翼及び固定部分のヒンジ溝をV字型に加工します。 また、ヒンジ溝の
センターには接着剤をより浸透し易くするため、ドリルで穴開けを行います。
水平尾翼の取付けは、主翼のアライメント時と同様に、簡易治具を利用
して行います。
胴体との直角度を出したら、付根にマーキングを行い一旦胴体から取り
外します。
水平安定板を胴体に差し込みマーキングの位置に合わせます。
その後、後方より見て主翼との位置関係を確認します。
OKであれば、水平安定板を少しずらしてエポキシ系接着剤を塗布し、
再度マーキング位置を合わせます。その際、はみ出した接着剤は
アルコールで拭き取っておきます。
接着剤が硬化する前に、主翼との平行度及び、マーキング位置の
ズレを確認し、問題が無ければそのまま接着剤の硬化を待ちます。
胴体のスロットは少し広めに開いているため、水平安定板との隙間に
エポキシ系接着剤を充填します。 接着剤を塗布したらドライヤーで
温めて、隙間に十分接着剤を浸透させます。
エポキシ系接着剤の充填が完了したら、余分な接着剤をアルコールで
綺麗に拭き取ります。
垂直安定板を取付けます。 その際、水平安定板と直角である事及び、
ラダーのヒンジラインに段差が無い事を確認します。
コックピットの計器板ステッカーを貼り付け、タートルバックを接着します。
ウインドシールドを付属のタッピング・スクリューと接着剤を併用して取付
けます。 窓枠は、胴体と同色のオラトリムをカットして貼り付けました。
簡素なコックピットですが、ウィンドシールドが付くと何となく雰囲気が
出てきました。
付属のデカールをカットして貼り付けます。
貼り付け面に少量の洗剤を入れた水をスプレーし、デカールを乗せて
位置決めしたら、素早く中心から外側に向かって水分を押し出しながら
貼っていきます。
その際、翼表面の凹凸にうまく馴染ませる必要がありますが、デカールが
やや厚めの材質である事も手伝って、高低差の大きい部分ではエッジ部分
に波打ちが発生し易く注意が必要です。(図面位置よりも、3cm位内側に
貼った方が楽かもしれません)
本機でも、画像では分かりづらいのですが、翼端側で少し浪打ちが発生
しています。
エンジンマウント部に耐燃料処理としてクリヤーウレタンを塗布します。
その他、木部が露出している部分や、排気ガスの影響を受ける部分に
クリヤーウレタンを塗布します。
主翼取付け部のシリコン処理
主翼の胴体合わせ面をポリエチレンラップで養生します。ラップは皺なく
ピンと貼った方が仕上がりが綺麗になります。
胴体側の合わせ面に、シリコン・シーラントを塗布します。シリコンは多めに
載せた方が後の処理が楽になります。
静かに主翼を載せ、ウイング・ボルトをゆっくりと締めていきます。
ウイング・ボルトは締めすぎに注意します。(予め、所望の取付け角となる
位置をマークしておきそれ以上は締めないようにする)
はみ出したシリコンを、新品の刃を付けたカッターで切り取ります。
その際、切り始めたら途中で刃を止めず、一定の速度で切り取ると
カット面が綺麗に仕上がります。
シリコンのべたつきを防止するため、主翼との接触面にタルクを塗布して
おきます。
作業完了
製作中は、なかなかイメージ出来ないのですが、完成して組んでみると
結構スケール感もあり、カッコいい機体だと思います。これからの季節は
水上機仕様としてみるのもいいかも知れません。
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