EプレイリーLの製作(14) [機体製作(その他)]
ムサシノ EプレイリーLのリンケージ作業を続けます。
エレベーター/ラダーリンケージの下準備
今回はバルサキットで原寸図面が利用できるため、リンケージ部品の
取付け位置及び、コントロールケーブルの経路は、あらかじめ図面上で
検討を行い決めておきます。
上記で決定したコントロールケーブルの経路を参考に胴体のケーブル
出口穴を開けます。
作業には3mmのピアノ線の先端を錐状に加工した自作工具を使用して
います。 出来るだけケーブルの経路に沿うよう斜めに開口します。
穴開け完了後、約25mmにカットしたノイズレスパイプを開口部に接着
します。 表面をサンドペーパーで荒らし、瞬間接着剤で固定します。
水平/垂直尾翼の取付け
まず、水平尾翼取付け面にバルサ片を接着し、水平尾翼の接着面積を
増やすと同時に、アライメント用スクリューの受け台とします。
水平尾翼の中心線上に2.2mmの穴を開けます。この穴は水平/垂直尾翼
取付け時のガイドとなるため、正確にセンターを狙ってボール盤で垂直に開
けます。
水平尾翼を、胴体に対して直角になるよう配置します。今回も簡易治具の
お世話になります。
水平尾翼の位置が決まったら、先ほど開けた穴に2.1mmのスクリューを
ねじ込み水平尾翼を仮固定します。
そのまま機体をそっと裏返して、水平尾翼の根元に取付位置をマークした
後、水平尾翼を取り外して、取付け面のフィルムをカットします。
次に、胴体の水平尾翼取付け面にエポキシ系接着剤を塗布して水平尾翼
を載せ、当て板を挟んで再度スクリューで固定します。
水平尾翼のアライメントマークのズレ、主翼との平行度を確認してOKなら
ば、はみ出した接着剤をアルコールで綺麗に拭き取り、接着剤の硬化を
待ちます。
垂直尾翼を取付ける前に、エレベーター/ラダーホーンの取付け穴を開け、
低粘度瞬間接着剤を浸透させて取付け部を強化しておきます。
垂直尾翼に位置決めピン用の2.2mmの穴を開けます。この穴に爪楊枝
を短くカットしたピンを差し込みガイドとします。
垂直尾翼の付根に補強用の三角材を接着します。三角材の幅でフィルム
を切り取り、垂直尾翼が垂直に立つように位置を合わせて接着します。
垂直尾翼をガイドピンを利用して仮付けし、アライメントを確認後、取付け
部のフィルムをカットします。
垂直尾翼をエポキシ系接着剤で接着します。接着剤が硬化する前に、
再度、機軸に対してまっすぐであり、水平尾翼に対して直角である事を
確認しておきます。
エレベーター/ラダーのリンケージ
エレベーター/ラダーホーンを取付けます。 ラダーホーンは、一番外側の
穴は使用しないため、切り取って整形しておきます。
ホーン固定ナットに緩み止めとして、瞬間接着剤を塗布しておきます。
飛行中、これが緩むと墜落は免れないため、確実に実施します。
コントロールケーブルとして付属の水糸を胴体内に通します。その際、細い
ピアノ線(0.8mm以下)に水糸の端を瞬間接着剤で接着し、ガイドとして
用いると楽に通すことができます。
水糸を スリーブ→ホーン→スリーブ の順で通し、スリーブをかしめて端末
を処理します。
今回は、スリーブとして細い銅パイプを5mmにカットした物を用い、電装用
の圧着工具を使用してかしめてあります。
サーボ側も同様に端末処理を行います。こちらは、舵面の中立を出しなが
ら、ケーブルにテンションを掛ける必要があるため、最初は緩めにかしめて
微調整を行い、調整が取れた段階でしっかりとかしめます。
尚、水糸は伸びが発生するため、初期の状態ではかなり強くテンションを
掛けています。
その他の作業
受信機取付け部に補強用の1mmベニヤを接着し、ベルクロテープで
受信機を固定します。
その後、アンテナ線固定用のノイズレスパイプを取付け、アンテナ線を
通します。
主脚と固定材をエポキシ系接着剤で接着します。 接着剤が硬化後、車輪
を取付けます。 車輪は、46mmの軽量タイプを使用しています。
プロペラのバリ取り、バランス調整を行った後、スピンナーと共に取付けます。
プロペラはAPC 9X6E、スピンナーはOK模型の38mmを使用。
完成
気になる重心位置は、バッテリーを最前方に搭載した状態で、ぴったり
指定位置(前縁から60mm)となりました。 多少のバランスウェイトの
搭載を覚悟していただけに、うれしい誤算でした。 この機体の設計時点
よりも、バッテリーや搭載機器の小型・軽量化が進んだ事が影響している
のかもしれません。
また、機体の全備重量は、740gでした。 手持ちのエンジン仕様機が
燃料無しで900g位ありましたので、かなり軽量に仕上がった事になります。
とても綺麗に完成されましたね。
水糸を利用するんですね・・・参考になります。
by Falcon (2016-05-24 02:33)
前作(エンジン仕様)は、ロッド式のリンケージを用いましたが、今回は後部の軽量化のため、プレイリー標準の水糸を使用しました。 水糸は、きちんとリンケージを行えば、軽量でガタもなく小型機に適した方法だと思います。
by Y工房 (2016-05-24 17:30)