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フライトシム用ティラーの製作 (部品製作編) [シムデバイス]

以前の記事(フライトシム用コントローラー)でご紹介した、ティラーを久しぶりに製作します。今回は、部品の製作過程についてです。
オリジナルのデバイスのため、使用する部品は、各種工作機械を使用して製作・加工を行っていきます。

3Dプリンターでの部品製作

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本コントローラーの設計は3D CADで行っています。最初に、ハンドル等の機構部品を3Dプリンターで作成します。


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その他の部品も順次プリントしていきます。


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3Dプリンターで作成した機構部品です。


ケースの加工

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機構部品を取り付けるケースの上蓋は、精度を出すためCNCで加工します。


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裏側中央の突起部もCNCで切削除去して面を出します。


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CNCでの穴開け後、丁寧にバリ取りを行って仕上げます。


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CNC加工機はOMIOCNC製のX4-800という機種を使用しています。家庭用としては、結構重量が有ってかさばる機械ですが、剛性もそこそこ有って高精度な加工が可能です。


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ケース側面に、マイコン基盤取付用の穴加工を行います。CNCを使用しない穴開け加工は、治具を使用して位置決めを行います。


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コードの出口穴は、ステップドリルを使用して加工します。


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本体をボルト(M4)で固定可能にするため、ケース底面にインサートナットを埋め込みます。


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穴開け加工後、バイスを使用して慎重に圧入します。


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インサートナットの圧入が完了。


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ケースの加工が完了です。


カム部品、LED基盤の製作

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センタリング機構の部品は、強度と精度が必要なため、ジュラコン板(POM)をCNCで加工します。


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ベアリング受けの加工完了。


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カムの加工も完了です。


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LED用の基盤もユニバーサル基盤からCNCで切り出します。


シャフトの製作

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シャフトの加工は、ミニ旋盤を使用して行います。旋盤はサカイマシンツールのML-360を使用しています。国産の機械だけに、静かで高精度な加工が可能です。


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シャフトは、ジュラルミン丸棒(A2017)から製作します。最初に、突っ切りバイトを使用してカットします。


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寸法出しと端面の仕上げを行い、最後に面取りを行っておきます。


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穴開け加工に使用する治具を作成します。2.5mmMDF板からレーザー加工機で切り出します。


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シャフトと治具をバイスに固定し、ボール盤で穴開け加工を行います。切削時のカジリを防止するため、切削油を滴下しながら慎重に開けていきます。


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最後に穴の面取り加工を行ってシャフトが完成です。


小物部品の製作

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旋盤で、マイコン基盤の固定に使用するスペーサーを切り出します。


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カムベアリング部のスペーサーを作成します。(ジュラコン材)


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スペーサーが完成です。


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ケース底面に取り付けるゴム脚は、2mmゴム板から穴あけポンチで切り出します。


各部品の仕上げ加工

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ジュラコン部品の穴開け加工を行います。


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完成したカム部品です。


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3Dプリンターで作成した部品でベアリングが納まる部分は、旋盤で軽くさらってバリを除去しておきます。


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プーリーは、ベルトが通る溝のバリ取りを行っておきます。


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ハンドルのシャフト穴を仕上げます。Φ8のストレートリーマを使用して、シャフトがガタなく嵌るよう調整します。


組立編へ続く

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