アナログ・インシデンスメーターのデジタル化 [工具]
使い勝手の良い「ヘリ用ピッチゲージ」を流用して、アナログ・インシデンス
メーターのデジタル化を行いました。
はじめに
従来、機体製作時の角度計測には、robart社製のアナログ式インシ
デンスメーターを使用していましたが、最近購入したデジタル式のヘリ用
ピッチケージは、
①基準線(面)の水平を出さなくても、任意の位置で"0"セットを行い
直ちに測定が可能
②目盛板に正対しなくても計測値の読み取りが可能
③計測値が大きく数字で表示されるため、非常に読み取り易い
などの優れた点が多く、精度についても概ね良好であるため、これを利用
してインシデンスメーターのデジタル化を行う事にしました。
改造作業
今回使用するヘリ用ピッチゲージは、ローターのクランプ部と計測部が
マグネットで固定され、ワンタッチで取り外せる構造になっています。
今回は広範囲の角度測定に対応可能とするため、オリジナルのクランプ
部を流用してrobart社製のバーに取付ける改造を行います。
次にストッパーのスライド部に、robart社のバーが収まるよう両サイドの
加工を行います。
スライド部の溝幅は、バーの幅よりも少し広いため、両サイドの切り込みは
バーの幅に合わせて少し小さめに加工します。
加工したスライド部にバーを嵌めてみてガタが無く、スムーズにスライド
する事を確認します。
スライド部の隙間調整と、クランプ部の剛性を確保するためのスペーサー
を、1.0mm及び1.5mm FRP板から切り出します。
1.0mmのスペーサーをスライド部へ、1.5mmの物を計測部との間の溝に
瞬間接着剤で固定します。
再度、クランプ部へバーを嵌めてみてスライドの状況を確認します。
スライダー部の両端に、バー固定用プレートの取付け穴を開けます。
バー固定用プレートとして、手持ちのバーツボックスにカルト製燃料ストッパー
の固定プレートが有り、サイズ的にも丁度良いため、これを流用しました。
固定プレートを2mmビス・ナットを使用して取付けます。ナットの締付けは、
バーのスライドを妨げないよう、ロックタイトを塗布して手で軽く締めるだけ
にします。
精度確認
バーに対してクランプ部が正しく取付いているかの確認を行います。
次に、計測部をクランプ/バーに取付け、基準面に置いて「0度」であれば
OKです。
完成
主翼の取付け角測定はバーに取付けて。 その他の細々した角度測定
は単体での使用と、更に活用範囲が拡がりました。
従来のインシデンスメーターもアナログならではの良さを持っているため、当面は、精度確認も
兼ねて、アナログ式も併用していく予定です
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