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SA315B LAMAで北アルプスを飛ぶ [X-Plane]

山岳地帯で活躍したヘリコプターといえば、優れた高高度性能を持つSA315B LAMAが有名ですが、かつては日本でも物資輸送で活躍していましたので、山小屋などでこの機体を見かけた方もいるのではないでしょうか。
現在は後継機のAS350にその座を譲り、その雄姿を見る事は出来ませんが、その無骨ながら機能美を備えたスタイルと特徴的な飛行音で、いまだに多くのファンを持つ機体です。

今回は、X-Plane用にリリースされているSA315B LAMAで長野県の松本空港から北アルプスを越えて富山空港までフライトします。

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X-Plane用 SA315B LAMAについて

Philip Ubben and Khamsin Studioにより、X-Plane11用にリリースされ、現在はX-Plane12用も公開されています。(今回はX-Plane11用を使用します)

この機体の特徴でまず挙げられるのは、そのモデリングの素晴らしさです。現在のセミモノコック構造と違い、鋼管溶接フレームのこの機体は、細かなメカニカルパーツが多いのですが、細部まで丁寧に再現されています。

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またその特徴的な甲高い飛行サウンドも良く表現されていて、LAMAの飛行シーンを盛り上げてくれます。
フライトは、ホバリングなど積極的に舵を打ち込んで止めるタイプで、全くの初心者には少し難しい機体かもしれません。しかし、ある程度乗りこなせるようになると、操舵の反応も良くヘリ操縦の醍醐味が実感できる機体です。

ジョイスティックの設定


【コントローラーの感度設定】
 前述のように、操舵に対するレスポンスに優れる機体のため、少し安定性を持たせる設定にしています。

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【各軸の動作カーブ】
 以下のように、操舵を少しマイルドにする設定にしています。

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フライトプラン

松本空港(RJAF)を離陸して松本盆地を北上し、大町に向かいます。大町で左に進路を変え(294度)、北アルプスを越えて富山空港(RJNT)を目指します。飛行高度は、アルプス越えのため12000ft程度まで上昇します。


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※以下の手順はフライトシミュレーション用で、実際の手順とは異なる事をご了承ください。

エンジンスタート、離陸

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松本空港ノースエプロン SPOT11から開始します
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本機のパワーリミットは、通常のトルクメーター値ではなく、速度計の下に装備されたPITCH INDICATORのLIMIT BUG(白い三角マーク)にて確認します。実際は、機体重量、高度、温度の値を手動入力して算出するようですが、タブレットページの設定を「AUTO」にすることで、飛行状態に応じて自動で算出された値が表示されます。

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【エンジンスタート前のチェック】

・1枚のローターブレードが真っすぐ前方に位置する事を確認します(他のブレードが排気ガスで損傷するのを防止するため)
・3つのコントロール系統(pitch, stick, pedals)が自由に動く事を確認します
・サイクリックとペダルをセンターにし、ピッチレバーをストッパーにあたるまで押し下げます
・FUEL SHUT OFF lever - OPEN
・THROTTLE LEVER - IDLE
・ROTOR BRAKE - PRESSED IN
・START SWITCH - OFF (center position)
・BATTERY SWITCH - ON
・GERERATOR SWITCH - ON
・EXTERNAL LIGHT SWITCH - STROBE LIGHTS (by night to "POS. LTS.")
・GAUGE TESTボタンを押して、 すべての警報灯が点灯する事を確認します
・PITCH INDICATORにて、密度高度と最大許容ピッチ角を算出します(タブレットでAUTOを確認する)


【エンジンスタート】

・BOOSTER PUMP - ON ストップウォッチをスタートし、最低20秒間待ちます。
・START SWITCH - START 同時にストップウォッチをスタートさせる
  ・緑の「START」ライトが点灯
  ・タービンが回転を開始して数秒後、黄色の「MICRO PUMP」ライトが点灯
  ・スタート開始から5-15秒以内に、「MICRO PUMP」ライトが消灯
  ・タービン回転数 約13000 rpmで、「START」ライトも消灯
・タービン回転数 が16000-19000 rpmで安定している事を確認します。ストップウォッチをリセットします。

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【ローター回転スタート】

・スロットルをゆっくり慎重に前方に押し、タービン回転数を増加させます。ローターが回転を開始した時に、ストップウォッチをスタートさせます。

・長時間の摩擦状態によるカップリングのオーバーヒートを避けるため、ローター回転数は約5-10rpm/secで増加させ、ローター回転数とタービン回転数を、35-45秒以内に同調させます。同調が完了したら、ストップウォッチを停止させます。タービン回転数21000 rpmまでに、ジャイロ計器とジェネレーターの警告灯が消灯する事を確認します。

・継続してスロットルをゆっくり慎重に前方に押します。最大回転数に達すると、RPMリミッターが燃料の制御を開始します。

・スロットルをフロントストップ(フルスロットル)まで押します。赤いスロットル警告灯が消え、最大回転数を維持します。

・セーフティ回路の点検のため、START SWITCHを素早くOFFにし、タービンが継続して回転し停止しない事を確認します。テスト後、START SWITCHをSTART位置に戻し、飛行中その位置を保持します。

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離陸前に以下の手順を実施ます。

・VHF/NAV 周波数セット
・CDIへ294度をセット(富山VORインバンド114度)
・ALTMETER - SET
・PITOT HEAT - ON
・RADIO ALT - ON
・LANDING LIGHT - ON
・TRANSPONDER - ALT

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SPOT11から離陸します。
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RUNWAY36へ向けてタクシーします。
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松本空港を離陸。
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上昇しながら松本盆地を大町に向けて飛行します。
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間もなく大町上空です。
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大町で左旋回し、HEADING294度で富山を目指します。
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青木湖と木崎湖が右手に見えています。
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松本盆地を抜け、北アルプスの山越えに向けてさらに上昇を続けます。
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本来なら雪景色の季節ですが、残念ながらX-Plane11のため積雪は無しです。
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高度は12000ftを超えました。正面に立山、眼下に黒部湖が広がっています。
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黒部ダム上空です。
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立山を過ぎ、降下を開始します。前方に富山湾と、富山市街が見えてきました。
X-Plane11では、富山空港を視認しずらいため、VORの指示を頼りに飛行します。
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富山空港 RUNWAY02へアプローチします。
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速度を落としながら、ファイナルコースへ進入します。
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T1からRUNWAYを離脱し、SPOT18へ向かいます。
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SPOT18へ向け、ゆっくりとタキシングします。
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無事、富山空港SPOT18に到着しました。
・LANDING LIGHT - OFF
・TRANSPONDER - OFF
・PITOT HEAT - OFF
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以下の手順でエンジンをシャットダウンし、フライトを終了します。
・スロットルをアイドル位置にします
・START SWITCH - OFF
・ローター回転数が 175 rpm 以下になったら、必要に応じてローター ブレーキを使用します。 ローターブレードの損傷を避けるため、1 つのローターブレードを前方に向けて停止しさせます。
・赤色の「STOP」警告灯の消灯を確認後、以下を実施。
  ・BOOSTER PUMP - OFF
  ・EXTERNAL LIGHT SWITCH - OFF
  ・RADIO ALT - OFF
  ・GERERATOR SWITCH - OFF
  ・BATTERY SWITCH - OFF

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