FOSTEX FF85WK用エンクロージャーの製作(2) [オーディオ]
まず最初は部材の加工からです。 材料は当初15mm厚MDFを使用
する予定でしたが、ボックスの剛性を向上させるため18mm厚に変更
しました。
カットは寸法を指定して、大型パネルソーでカットしています。
バッフルと背板の穴あけ加工は、CNCルーターを使用しました。
今回は材料の関係で3ペア(6本)製作しましたので、多数加工する
際は、CNCが威力を発揮します。
加工が完了です。
ユニット背面には、空気の抜けを良くするためのザグリ加工を行っ
ています。 また、ユニットの取付けねじ部には、ツメ付きナット
を取り付けて、耐久性を向上させます。
部材の組立てに入ります。 単純な組み立てですが、精度を出すの
は意外と難しく、部材同士の面出しと直角度に細心の注意を払って
作業を行います。
片方の側板を接着します。 前工程での精度が出ているとぴったり
と納まります。
バスレフダクトを準備します。 ダクトはVP管を旋盤を用いて加工
し、寸法出しと端面の仕上げを行います。
吸音材とダクトを取り付けます。 吸音材はミクロンウールを使用
しました。FF85WKユニットの場合、画像の量では多すぎたようで
試聴の結果、上面と背面の2面のみになりました。
もう一方の側板で蓋をしてエンクロージャーが完成です。
ターミナルの取付けを行います。 内部配線(ベルデン8470)は
ユニット側にファストン端子を取付け、ターミナル側は半田付けし
ています。
最後にユニットを取付けます。 FF85WKはマグネットサイズが大
きく、そのままでは配線ターミナルがユニット穴と干渉するため、
ボックス側に逃げを設けています。
FOSTEX FF85WKを使用したスピーカーシステムが完成です。
パルプコーンを使用したユニットの場合、ある程度のエージングが
必要ですので、完成後しばらくは適当に音を出して馴染ませておき
ます。
私の場合、本システムをPCL86を使用した小さな真空管アンプに接続
して鳴らしていますが、6畳程度の部屋で聴く限り8cmのスピーカー
と1Wのアンプから出てくる音とは思えないほど良い音で再生してく
れます。
とくに私のよく聴く女性ボーカルや、クラシックの弦楽器の音は素晴
らしく、ながら作業のつもりが思わず聞き入ってしまう事もしばしば
発生しています。
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